先生。受験生。

この二つの立場を経験した僕は
中学受験を勧めることができない。

今から述べる、その理由は
あくまで僕の個人的な見解です。

最も大きなものとして挙げられるのが

リスク①

親子で疲弊する

わが子が自分から勉強できないと
分かっていながら

塾に任せておけば何とかなる!

そう考えているのなら

絶対に
辞めたほうがいい!!


確かに一人で出来る子はいる。

でも、それは極めて少ない。

「全部、お任せ下さい!
 お母さんは何もしなくても大丈夫です」


というセールストークは
かなりあやしい・・・
(全部そうだとは言い切れないけど)  

保護者に
必要なとは?

中学受験とは

親子の共同作業である

膨大な?宿題が出される!!!


宿題の量に関しては
こちらの記事をご覧ください。

塾で出された宿題。
子どもが自らそれをやる訳がない!!

親が働きかけないとやらない。

そして
1回授業を聴いただけで
できるわけがない。   

「分かる」と
「できる」はうのだ!

結局、親が教えるハメになる。
特に入塾した当初は。

何のために塾に通っているんだ
とイライラする。

その宿題を終わらせるために

家庭教師を雇ったり
個別指導の塾に通ったりする

生徒もいるくらいなのだ。

塾のない日でも宿題に追われ
子どもだってストレスがたまる。


そして、やってくる!!

親子衝突

「いつになったら宿題やるの?」

「もう塾に行きたくない・・・」

時間の経過とともに
(個人差はあるけど)

親と子、それぞれ
宿題との付き合い方を学んでいく。

良い意味でも悪い意味でも。

リスク②

不合格という経験

中学入試に関わる塾講師の夢は
全員が月1日で受験が終了すること!

※この日は都内私立中の入試解禁日
 第1志望校を受験する人が多い

でも、現実は・・・

例えば
塾のあるクラスの第一志望合格率
50%だったとする。

このクラスの受験結果は成功なのか?


いや違う!

成功じゃない。

大成功です!

つまり

多くの生徒が
合格通知ももらう!


12歳の子どもにとっては
かなり辛い経験になるだろう。

記念受験と思っていても
不合格を報告する電話口で泣いている・・・

受験に絶対はない。

まさか、あの子が落ちるとは・・・
というケースが毎年必ず出てしまうのだ。

精神的なショックから立ち直れず
第2志望校、第3志望校と
負の連鎖が始まってしまうことがある。
(もちろん切り替えられる人が多い) 

の思い出がある

それは
僕が小6だったある日のこと。

中学受験が終わり
その塾に通う最後の日を迎えた。

苦行でしかなかった
空間から解放される記念日。

でも嬉しくなかった。


進路先を書かされた。

その紙には公立の中学校の名前。


そう
僕はどこにも合格できなかったのだ。

その時の恥ずかしさ
今でも忘れることができない。

全然、勉強しなかった僕が悪いのだ。

落ちてみないと辛さは分からないのだ。

バカだから・・・

リスク③

お金がかかる

キャンペーン
踊らされてはいけない!

塾は

「キャンペーン価格で
     今入るのがお得ですよ」


と言ってくるが、その値引き額は
どんなに多くても、せいぜい数万円。

月謝だけではなく
季節講習、合宿、特別講座など
受験終了までに総額いくらかかるか
      しっかり計算して下さい。

すごい金額になると思いますよ!!!

リスク④

お弁当作り

これも塾によって違うと思う。

軽食タイムがあるかどうか
ちゃんと確かめた方が良い。

中学生だと
コンビニで
買ってくるケースが殆ど。

でも
小学生の場合は
お弁当派が多かった。
僕の経験上では。


特に
季節講習などで授業終了後に
自習室に残って勉強する際に
必要になることもある。

リスク⑤

子どもの送迎

塾によっては
帰りの時間が遅く設定されている。

夜道を子ども一人で帰らせるリスク
考えて下さい。
(塾によっては送迎バスがあるが
        それはケアケース)

なので
終了時刻が近づくと
子どもを迎えにきた車で
塾周辺の道路は混雑することになる。

近隣住民の方に
ご迷惑をかけてしまうこともあるのだ。

さらに
居残りなどで
定刻に終わらないケースもある。
ずっと外で待っていることになる。

塾においても生徒を残す場合は
予めご家庭に連絡するルールが
あるかどうか要チェック!

さらに小6になれば
特別コース、模試などで
土日に他会場に行くケースもある。


そして
最後にお伝えしたいことがあります。

ある日
昔、同じ職場で働いていた同僚に会った。
彼から残念なことを耳にした。

「ねえ知ってる?
 h君、公立中に転校したんだって!」

「えっ なんで」

「いじめだって・・・」

ってほしいこと

私立中学だって

いじめがある!

集団生活を営む限り
それは避けられないことだと思う。

この世の中で
「いじめ」がない空間を探す方が難しい。

そんな気がする・・・・


何回も

「塾に行きたくない」

という状況になったh君。


その度に

「今までの努力が
 無駄になってしまうではないか」

「僕は君と一緒に頑張りたいんだ」

必死で受験を続けるように説得した。

そして
掴み取った第一志望合格!!!


でも
入学したら地獄が待っているなんて・・・


僕は説得して良かったのかな・・・

h君は
一体何のために努力したのかな・・・

考えさせられてしまった。

私立だったら「いじめ」がないだろう。

それは違います。
難関校だって例外ではありません。

塾でもあります。残念ながら・・・

毎年
その問題が起こらなかったことがない。

原因は様々。


だから「いじめ」などの

人間関係のトラブルを
ゼロにするのはしい。

(あの子、カンニングしている)

そこから始まることが結構多い。

もちろん「いじめ」が
頻発しているわけではないですよ。

ゼロではないということを
知っておいてほしいのです。

これが僕が考える
中学入試に潜むリスクです。

作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R

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