固定電話恐怖症

固定電話恐怖症・・・

そんな新入社員が増えているみたいだ!

確かに
家で固定電話を使うことが
少なくなって来ているからね。


僕が子どもの頃は
会社からよく電話があった。

よく父に間違われ
仕事の話をされたことが
たびたびあった。 

日本語だけど
解できない・・・

初めての職場。
絶対に電話に出たくない・・・

事務の人が通話中に
電話が鳴ってほしくなかった。

鳴ったとしても出られなかった。


でも

お局様に・・・

「電話に出なさいよ!」と怒るお局様


仕方ないから出る・・・

「お疲れ様です」

うん
これは理解できた。

でも
「お疲れ様です」と
返すことができない・・・

だって
出た時点で頭は真っ白だからね

「○○店の○○ですけど・・・」

「○○さんはお手すきでしょうか?」


(○○店ってどこだ?)

考えているうちに
名乗られてしまう・・・

結局
その人が話したい
相手の名前しか分からない。

同じ職場の社員だから
さすがにそれだけは分かる・・・


だから僕は

「○○さん電話です・・・」

「誰から?」

「分かりません・・・」

「もう何やってんのよ!!!」

「ごめんね・・・
 さっき新人君がとっちゃって!!」


電話口で
最初に出たの誰???って
話になっているみたいだった・・・

(だったらとらせるなよ!) 

話の内容を
誰にも聞かれたくない・・・

僕が勤めていた塾では

生徒が休んだ場合
宿題を伝えるために
家に電話する業務があった。

新人の頃
それが激しくイヤだった・・・

宿題だけならいい。

高度な質問をされる恐怖があった。


だって、まだ
受験のこと何も知らないんだもん。

適当な相槌しか打つことができない。

しかも
上司が聞き耳を立てている気がした。


ある日。
体験生が風邪が休んだ。

家に電話する。

「知恵熱が
 出てしまったんですかね・・・」

そう僕は気遣ったつもりだった。


電話を切った後

「お前、ちょっと来い!!!」

上司から呼び出される。

「知恵熱ってどういう事だ!」と怒る上司


なんで
怒られたのか分からないけど

こういう時は謝るに限る!

「はい! すいませんでした。
 以後、気を付けます!!!!」


僕がその体験生のことを今まで
全然頭を使っていなかったと思っている?

そう受け取られる懸念があったのかな??

入塾するかもしれない
大事な大事な体験生だったから・・・

塾生だったら
スルーされていただろう。


でも
その上司だって・・・

「いいですか?お母さん!成績は『いっちょういちゆう』には上がりませんよ」という上司


「おいおい・・・また言っているよ!
 誰か一朝一夕(いっちょういっせき)と
 読むんですって教えてやれよ~~~~~」


みんなで陰口をたたく。  

慣れた頃がない・・・

そんな僕でも仕事に慣れた。

受験のことも分かってきた。

それを誰か話したくなる程に。


選抜クラスの
入室テストの結果連絡。

不合格の連絡は当然気が重い・・・

でも
その業務もそれなりに
こなせるようになってきた。


仕事って慣れたと思った頃が
しくじりを犯しやすんだよね・・・


いつも不合格になっている生徒がいた。

小6から
高校受験を目指すクラスに在籍。

それだけこの塾を信頼してくれていた。


だから油断した僕。

まず第一声が・・・

「箸にも棒にもかかりませんでしたね・・・」と大失言


そして
調子に乗って受験システムを説明した。

単願推薦と併願確約に違いについて

ある学校を例に出して

単願推薦の方が
基準が低くなるという
誰でも知っているような情報を
自慢げに話してしまったのだ。

その保護者は
穏やかに僕の話を聞いてくれた。


翌日
その生徒は何の連絡もなく塾を休んだ・・・

宿題を伝達するために家に電話する。


誰も出ない。


少しだけ嫌な感じがしたけど
多分大丈夫だろうと思っていた。



数日後
その生徒は退塾届を出した。

僕が原因だった。

初めて自分が原因で
退塾者を出してしまった。
  

退塾は大である!


そう声高に叫ばれていた会社。

いたたまれない気持ちになった。

その保護者はこう言ったそうだ。  

「人生でこんな屈辱、味わったことがありません!」と激怒する保護者


僕が挙げた学校名は
その生徒の実力より低いものだった。

その学校にすら
単願推薦でないといけませんよ!


僕がそのような意味で
発言したと誤解してしまったのだ。

僕は単願推薦のシステムを
説明するためにその学校名を
挙げたに過ぎなかった。

その学校しか基準の数値を
まだ覚えていなかったから・・・

でも
そう受け取られても仕方ない。

僕の最初の一言

「箸にも棒にもかかりませんでしたね・・・」と大失言


それで
保護者のはらわた
煮えくり返っていただろう。

必死で我慢して
僕と冷静に話してくれていた。

そして単願推薦の話。

大切なわが子を馬鹿にする
塾講師を許せるはずはないのだ! 

僕はをついた・・・

上司に経緯を報告しなければならない。

その保護者は上司に

その学校にすら
単願推薦でないといけませんよ。

と言われた。

それが原因だと伝えた。

僕は誤解だと主張した。


不思議なことに上司は信じた。

「次から伝え方に気を付けろよ!」

   ・・・それで済んでしまった。


でも僕は隠したんだ

最初にこう言ったことを・・・


その現場を見た人が
いなかったことを良いことにして。

卑怯な人間だった・・・

僕のせいで数人退塾した。

でも
気が付けなっただけで
実際はもっと多かったかもしれない・・・

作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R

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