実家に帰ると
これが使われている。


となると
当然これが必要になる・・・

父は
近くのガソリンスタンドまで
それを買いに出かける。

自転車で! 

もう自転車に
らないでほしい

心配なのだ・・・

自転車だって
人を傷つけることがあるから・・・

それだけではない。

転倒するのではないかと。


「灯油は
 配達してもらえばいいじゃん!」

「危ないって」

僕はそう諭す。


父は
なかなか首を縦に振らない。  

以外は・・・

昔は
家電の配線・PCの設定など
なんでもやっていた。

TVの裏を見るたびに


お父さんって、すごいなあ!
と思っていた。


それが今は・・・

近くの電器屋さんの
カモになってしまっている。

だって
電話一本ですぐ来てくれるんだぜ!
ラクだろ。


最新・最上位の
家電に囲まれながら父は言う。

(だったら
 灯油だって同じじゃん!)

(すぐに届けてくれるじゃん!)
      

これ以上言うと

父のプライドを
傷つけてしまうような気がした。  

頑固さはいない・・・

運転免許を
持っていない父にとって

自転車は
特別な乗り物なのかな?

僕も
その歳になれば
気持ちが分かるのかな?    

れられない光景がある!

父に
自転車に乗らないでほしい
僕が願うのには理由がある。

小学生の時
近所で知らないおじいさん
自転車で激しく転倒したのを見た。

何かにぶつかった訳ではない。

ただ
右に曲がろうとしただけなんだ・・・


眼鏡は割れ、ずり落ち・・・

顔中だらけになって

呆然と座り込んでいた。


あまりに
衝撃的な現場を
目の当たりにして
僕もしばらく立ち尽くしていた。


そして
できることはただ一つ

その場から逃げることだった。

あまりの恐怖で。


その後
そのおじいさんが
どうなったか分からない。

その光景が
いまでも僕の頭の中から

離れない・・・ 

その人と
父を重ね合わせてしまう

だから
もう乗ってほしくない。

でも
もう言えない・・・


じゃあ
いつも以上に気をつけて

行って参りま~~~す!
と敬礼する。

(なんだよ!それ!!!!)

また僕をガッカリさせて

父は
灯油を買いにサドルに跨った。

作:帰ってきた兼好法師 
Twitter:@Kenkohoshi_R

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