「国語の成績が上がらないですけど
 どうしたら良いですか???」


そんな質問をしばしば受けました。

「では授業後に補習しますね」

つい、そう言ってしまった後

大きくため息をつくのです。

こう言えば
だいたい保護者は納得してくれます。

だって無料で
個別に対応してもらえるのですから。

でも根本的な解決にはならないのです。

国語の成績ががらない

その理由は・・・

文章中から根拠を探さずに答えを出している!

なので個別フォローする際は

「どうしてその答えになったのか?
 理由を説明してみて」

「本文の

 どこを見てその答えにしたの?」

その問いかけをひたすらします。

そうすると
ある程度は成績が向上します。

でも
個別フォローをやめると

また成績が
下降することが多かったのです。

僕と一緒にやるからできるのであって
一人だとなかなかできないのです。

それが
効果的な方法だと分かっても
面倒くさいと感じてしまうのでしょう。

僕が怖くない先生だったから
かもしれませんが・・・(笑)

もちろん
個別フォローをしても
全く効果が出ない生徒もいます。

でもクレームを
言われることは殆どありませんでした。

集団塾なのに
一対一で教えてもらっている!


そんな
特別感や安心感が
あったのもかもしれません。

手厚いフォローの

県立最難関の高校に
受かった生徒がいました。

入学して数か月後
塾に遊びにきてくれました。

彼はこう言ってきたのです。

「先生!!
 勉強ってどうやればいいのですか?」


僕は衝撃を受けつつも

やはりな・・・

そんな感想を持ってしまったのです。

うちの塾
面倒を見すぎなのではないか・・・


ずっと、そう思っていたからです。

個別フォローの

最も重要な目的は

一人で勉強できるようになること!

これは本当に大切なことだと思います。

多分1回授業を受けただけで
理解できる生徒は殆どいません。

忘れます・・・

宿題をやることによって
その内容を思い出し知識が定着します。

でも、解けないことあるでしょう。

そこでどうするかです。

先生に質問する

分からない問題が発生!!

じゃあ、先生に質問しょう!!!

素晴らしい姿勢です。

でも、その前に

解説を読みましたか?
授業ノートを見ましたか?

そう問いたいのです。

自分で解決する
能力を身に付けて欲しいのです。

それが
成績を上げる大事な要素だと思います。

詳しくは
この記事の最後にある関連記事

【塾の『最大の弱点!』】「勉強のやり方」を教えてくれない・・・その対処法とは?

を是非ご一読下さい。

期テスト対策

中学受験から
少し話が逸れてしまいますが

高校受験においては
定期テスト問題があります。

僕が初めに勤めていた塾では

その対策を
することは殆どありませんでした。

やったとしても1~2日間
土日に対策授業をする程度。

すると
定期テスト1~2週間前から
生徒が休むようになります。

その勉強するために・・・

計画的に勉強している生徒は
その必要はないはずなのですが

そんな生徒は殆どいません・・・(笑)

中学・大学入試では
ほぼ学校の成績は関係ないですよね。

でも公立高校では
内申点というものが
合否を左右することがあります。

なので
少しで良い成績を
とりたいという意識が働くのです。

そして
せっかく塾に通っているのに
学校の成績が伸びないという不満が
爆発し退塾につながることもあります。

期テスト対策を
すれば成績がびるのか?

伸びる生徒もいれば
伸びない生徒もいる・・・


それが結論です!(笑)
あくまで個人的な見解ですが。

僕は定期テスト対策を
しっかりやる塾に転職しました。

かつては定期テストの
過去問のコピーをそのまま
やらせていたこともあったみたいです。

現在は
過去問を参考にして
対策問題を作成しています。

定期テストが近づくと
塾での授業内容はその対策になります。

それによって
成績が伸びる生徒も確かにいました。

対策した通りに
ほぼ定期テストに出題されることも
しばしばあるので。

その成功体験が
勉強に対する意欲を向上させる
契機になるのかもしれません。

でも
講師が苦労して作成した
プリント類をやらない生徒も
いるのです。

だって勉強ですから。

ゲームではないのです。

そのことを
是非知ってほしいと思います。

字対策

中学校によって漢字テキストを
配布しているケースがあります。

それが定期テストに
出題されることがあります。

その対策プリントを講師が作るのです。

手厚いフォローですか???
これが・・・


僕は驚いてしまいました。
そこまで面倒見なくてはいけないの?

漢字くらい自分でやれよ・・・
そう思ってしまったのです。

どうやったら
漢字を覚えられるのか?

その方法論を
教えればいいのではないか!

何か違う。
これが本当に生徒のためになるの?

僕はずっと疑問でした。

漢字の効果的な
勉強方法については
この記事の最後にある関連記事
を是非ご一読ください。

本当に勉強がい?

「先生!!
 勉強ってどうやればいいのですか?」


そう言ってきたのは

定期対策を
しっかりやる塾の生徒でした。

では
定期テスト対策をしない塾だと
勉強が一人でできれるようになるかと
言うと・・・

もちろん、そうではありません。

殆どの生徒は勉強が嫌いなのです。

でも、よく考えて下さい。

彼らは
本当に勉強が嫌いなのでしょうか?

っていないから
かりません・・・

彼らは、よく言います。

では
新発売のゲームをする時
そのフレーズを言いますか?

必死で調べますよね。
ネット等を駆使して・・・

これだって立派な勉強でしょう。

もし
学校や塾の先生が教え方が
合わないのであれば

ネットで調べればいいのです。

色んな方が
無料で情報を発信していますよ。

その中から
自分にしっくりくるものを
選べばいいのです。

学校や塾の進度に
合わせる必要はありません。

理解できるのであれば
どんどん先に進めばいい。

どんどん深く掘り下げれば
いいじゃないですか?

その中で
自分の興味ある分野を
見つけられるのが理想ですね。

学生時代
時間はたっぷりあるのですから。

専門性を身に付けるのは
大学生になってから。

そんな常識は
捨てた方がいいのかもしれません。

期的な視点が
けている・・・

志望校に合格させること!

それが塾の存在意義です。

なので
ゴールは短期的なものになります。

多くの保護者がそのゴールしか
見えていないような気がします。

僕は人の親になったことがありません。

だから
そう思えてしまうのかもしれません。

目の前のことで
精一杯でそんな先のことまで
なかなか考えられないでしょう。

しかし
学校を卒業してからの方が
人生は長いのです。

そして
社会に出たら答えのない
問題ばかりにぶつりかります。

それをどう乗り越えるのかが
とても大事になります。

その方法を
塾でも学校でも教えてくれないのです。

塾や学校で教えてもらうことが
学びの全てではありません。

これからの社会
学歴の価値は下がっていくでしょう。

あなたは何ができる人なのですか?

そう問われるようになると思います。

インターネットの発達によって
簡単に情報にアクセスできるように
なりました。

小学生だって
プロフェッショナルになれる!


そんな時代が到来していると
考えてしまうのです。

そうそうに
ってはみたものの…

僕が40を超えた歳になったから
見えた景色かもしれません。

もし自分の小中学生時代に
ネットが今のように発達していたら
有効活用できていたかと言うと・・・

甚だ疑問です。

僕はこの歳になって
やっと学ぶことの楽しさを
知った気がします。

だから
時間があり余っていた学生時代に

もっと
勉強しておけば思ってしまうのです。

そして
ネットのなかった時代に
生きていたことが

めちゃくちゃ貴重な経験に
なっていると痛感しています。

色んな知識に簡単に出会える幸せを
味わうことができるからです。

学校でっと
報リテラシーを!

その一方で小中学生が
膨大なネット情報の中から

自分の必要な情報を
取捨選択することは簡単ではありません。

プログラムを教えるよりも
まずはネット情報を読み解く能力を
身に付けることが必要なのではないか

そして
知識を与えることを大切ですが
それをどうやって定着させるのかを
教えるのも必要ではないか

僕はそう考えています。

作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R

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