塾講師として採用された
ピカピカの僕は新規開校して間もない
ピカピカの職場に初めて行った。

先生!

カウンターのところにいる
知らない生徒が誰かを呼んでいる。

僕も
あのように「先生!」と言われるのか?

少し怖くなった・・・

だって
受験のこと、何も知らない。

なぜ
こんなことになったのか?

なぜ
彼女は僕に塾講師になれ!と言ったのか?


もっと不思議なのは
僕の採用を決めた人の一言だ。  

当に僕でいいの?


全然
縁のなかった言葉に驚く!

でも
僕には作家になるという夢があった。

塾講師という仕事は腰掛け。

長く続けるつもりなかった。

だから
バイトとして採用してもらった。


皮肉なことに
20年弱この仕事を続けた。

結局、正社員になった。(笑)

やがて
教室長にもなってしまった。

彼女も採用担当者も
僕にその適性があると思ったのだろうか? 

採用決定?


うちの会社は体育会系です!

その言葉を聞いた瞬間

          ・・・\(^o^)/オワタ

だって根性が全くない。

だから部活は帰宅部。
先輩・後輩の関係がイヤだった僕。


しかも
授業なんてやったことないのに
やらされるのだ。

無理だよ・・・絶対に!  

きる教科は・・・何?

主要5科目の授業のテーマが配られた。





国語しかできない・・・

30分間だったかな?
準備する時間が与えられる。

確かトンボの文章だったような気がする。

それだけで判断。

現在は
適性試験や筆記試験があるみたいだけど。

もちろん会社によって違うと思う。
  

なぜか僕は合格した。 

修はあるけど・・・


僕の場合は
半月ぐらいだったかな?

色んな先生の授業を見た。

授業研修もした。

ぽ~んと 
テキスト1冊渡されて

ここに解説があるでしょ!
それを参考して授業してみて。

1時間あげるから準備して。

そんなの
どんなに時間があっても
できるわけないじゃん!!!

だって
まだ、な~~~~にも
教えてもらっていないだもん!

思考が止まってしまった・・・
  


そのまま
教室長の前で授業やらされる。

あまりにひどすぎて
途中でストップ!!!

自信喪失・・・

有名な講師のもとに修行に出された。


でも
もう無理だと思った・・・

その人のところに一応は行くが
それで辞めようと決意していた。



有名な先生はすごかった。

今となっては
何を話したか全く覚えていない。

でも
何かやれるかもと思ったのだ。

すごい先生というのは
人を動かす力があるのだろう。

もう一度
教室長の前で授業。

止められなかった!!!!


めちゃくちゃ嬉しかった。


でも
教室長はすぐに
僕のことを名字の呼び捨てにした。(笑)
  
たった
2回しか授業研修受けていないのに

僕は先生になった。  

入塾案内の
パンフレットを

 
デビュー後の研修
これも会社によって違う。

毎週のように研修がある会社。

学期に1回しかない会社。


入塾案内には
講師の研修はしっかりやっています!
と書いてある。

形だけというケースもある。

当然
学生だと参加しない人もいる。

色んな理由をつけてね。

だって休日を
潰してまで研修に参加したいですか?  

イトを
研修に参加させるために


色んなことを考える。

参加しなかった人には
別日の補習に参加させたり

研修参加率の悪い教室長には
ペナルティが課されたりする。

研修内容が
充実していればいいんだけど

やっつけで
準備するインストラクターもいる。

それも参加率を悪くしているのだ。  

塾講師=免許の医者?


だって
殆どの人が教員免許持っていない。

それで大丈夫なの?

僕も同感です!

こんな授業で
よくクレームが来ないなあ。


時々そんな光景を目にする。


僕がいた塾は大手だ。

だからかもしれない・・・

人手不足なのだ。


なぜ成り立つのか?

テキストやシステムが
しっかりしていればなんとかなる!


あくまで
僕の経験においてはです。

もちろん
続かない人も結構いる。

ある程度、運もあると思う。 

かりやすい
授業よりも大切なもの


講師は雰囲気が大事

採用面接では
それを見ていると思う。

知識・教える技術が
あるに越したことはないが

先生がキモかったら
生徒は動かないでしょ・・・

分かりやすい授業をする!
これは確かに大切なことです。

でも
生徒を動かす力がある方が大事なんです!

だって
理解しやすい授業を受けても
その子が勉強しなかったら意味がない。

宿題を
しっかりさせることができるか?

これがめちゃくちゃ大事!

あとは
集中できる授業環境を構築できるか?

講師が話し始めたたら
ノートをとるなど他のことはさせない。

例えば【テスト→解説の場合】
はい、鉛筆をおいて! 顔を上げて!
じゃあ、今から解説を始めるよ。

説明が終わると
じゃあ、ノートとって!!!

こんな感じです。

さらには
授業中
生徒が私語していたら注意できるか?

宿題を
やってこなかったらしっかり叱れるか?


新人の先生は教える技術がない。

だから
このような事が
できるようにまずは研修される。

この方針も塾によって異なる。

授業の質を向上させることに
メインにしているところもある。

実際に授業を担当しながら
入試の知識を増やす。

受験に立ち会って経験を積む。

それが
授業技術の向上につながる!

その間は
ハッタリで授業するしかない! 

塾講師は者?


全然
中学受験の知識がないのに
さもあるかのように演技する
新人の頃は。

だから
塾講師には役者の要素も必要なのだ!

その途中で
大きなクレームを受け
挫折してしまうバイトもいる。


どんなに経験を積んでも

一度
マイナスの印象を持たれてしまったら
それを払拭するのは至難の業。

クラス担当を変えるしかない。
 

こんなことがあった。

その塾においては誰も知る先生。
教える技術も一流。

でも
あるクラスでボイコット騒動。

何が原因か分かならい。

そうなってしまったら
どうにもならない。

まさかの反応。

心を病んでしまったその先生は
退職してしまった・・・ 

担当変更は


良い意味で悪い意味でも
前の先生に生徒が懐いていることがある。

新人の先生を
デビューさせるのは
そこが怖い・・・

何でも前担当と比較される!

そのプレッシャーに
耐えることが第一の関門。

僕は何とか突破できた。

でも
教室を異動した時
そんな反応をされたことがある。

成績が下がったら
全てが僕の責任にされる。

親から担当を変えてくれ!!!
とのクレーム。

何とか第一志望に合格したけど
本当に辛い日々を過ごした。  

理論と


大学で
教育学を教えていた人が
うちの塾の講師になった。

その人の言葉が印象に残っている。

そう言い残し
数か月で職場を去っていった。  

保護者


これもバイトがする。

保護者会で話をさせることもある。

もちろん塾によって違うけどね。

10分弱のトーク。
もちろん何回も練習させる。

授業の評判が良くなかった
バイトが大炎上した。

僕は
それを外から見ることしかできなかった。 

いや
それが自分でないことに安堵してしまった。

何もできなかった。

いや
しようともしなかった。

その後、何人かの生徒が辞めた。

その際
辞める保護者に
僕はこう言ってしまった。

もう少しお時間を下さい。
しっかり指導しますから!
彼にチャンスを頂けないでしょうか?

 


そして
その講師も塾を去った・・・


いつの間にか
先生と呼ばれることに慣れてしまった。

あっという間に過ぎていた授業時間。

経験を積むにつれ
長いなあと感じることが多くなった。

生徒を落としても
以前程、感情が大きく動かなくなった。

気付かないうちに
僕は塾側の視点で話すようになっていた。

そして
生徒をお金に見てしまう自分がいた。

作:帰ってきた兼好法師 
Twitter:@Kenkohoshi_R

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