20年ぶりにラジオのスイッチをつけた。
あるアイドルの最後の声を聴きたくて・・・

(素麺屋さんをやりたいのか~~
僕は冷麦のほうが好きなんだけど)
(CEOが3人も・・・)
(メインターゲットは女性?
それじゃ行けないじゃん!!!)
架空のお店の話なのに・・・
ガッカリしている自分がいる。
放送はあっさり終わってしまった・・・
なんだろう。
この虚無感は・・・
二度と彼女の声が聴けないんだ・・・
これは
小学校を卒業した時の
あの切ない感情に似ていた。
(もう、あの子に会えないんだ)
地球上の、いや同じ市内の
どこかにいるはずなんだけど
つながりが切られてしまったような・・・
告白しておけば良かった
なんて絶対に思えない
結果は明白だったから。。。
小学生の時の
好きな人に対する思いは
胸に秘めておくしかなかった。
(この後もそうだったんだけど)
やがて
その好きの熱量は消えてしまう。
そして
恋愛アルバムという
記憶の中にしまわれる。
時間は熱冷シート?
時間には
熱を冷ます効果があると思う。
それが
アイドルだった彼女に
平穏をもたらしてくれるだろう。
1人のアイドルの卒業によって
小学生時代の片想いを思い出す。
懐かしく、切ない記憶。
そして
当時流行った、あのお菓子が
無性に恋しくなった。
ねればねるほど色が変わる。
ねっておいしい
あの味を。

アイドルって大変!
アイドルには
「好き」が雨あられのように降り注ぐ。
しかも
「好き」という表現方法は
十人十色。
なんかこの言葉では
表現しきれないような
気がしてしまうんです。
昔のアイドルは
気軽に会える存在ではなかった。
遠くで眺めているだけだった。
でも
それで十分だった。
昨今は
SNSがこれほど発達してしまい
握手会もある。

アイドルとの距離感が劇的に変化した。
数え切れない程のファンの「好き」を
全て受け止めなくてはならない。
その苛烈さは
想像だにできない・・・
アイドルである彼女らの涙を
ドキュメンタリー映像等で
見ることがある。
しかし、それは
見せることのできる涙
なのだ。
想像するに
見せることのできない涙を
たくさん流しているのでしょう。
アイドルはプロ
それでも
ステージに上がれば
全力の笑顔を見せてくれるのだ。

プロ根性
まだまだ若いのに・・・
すごいよ。
ドキュメンタリーは
事実の一部でしかない。
24時間密着していないんだから。
しかも
ディレクターに編集されている。
視聴者の
涙がどうしても欲しくて
アイドルではない
その人が必死で想像した
アイドルストーリーなのだ。
だから
飛ぶ鳥を落とす勢いのアイドルに
こう言われてしまうのだ。

アイドルなることが夢だった彼女ら。
でもアイドルになった
嬉しさより苦しみを味わう人が
増えてきているような気がする。
これも
僕が想像した世界に過ぎないけどね。
アイドルを守る体制を
しっかり整えてあげてほしい。
事件が起こってから対策を考える
そんなことがなくなるといいな・・・
せっかく
人気アイドルグループの
一員になれたのに
名前を知られていない人が
たくさんいる。
オリンピックもそう。
オリンピック選手の重圧
出場できただけですごいのに。
世間の人はそうは思わない。
メダル獲得を期待しているのだ。
僕だって、そうです・・・

今日も聞こえてきたよ。
TVから明るい声で!


1位になったとしても
必ずしも人生が
バラ色になるとは限らない。
逆のケースもある。
何が成功なのか
何が幸せなのか
いつの世でも難しいですね。
第二三段
作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R