比較的
裕福な家庭で育った僕。

友人たちが言う
お小遣い制にピンとこなかった。

お金は必要になったらもらう。

そんな感覚だったと思う。

だから
母から言われた一言に僕は驚いた!

大学生の頃
サークルの後輩に
本をプレゼントしようとした。

本を購入するのを
拒絶されたことは一度もなかった。

何万もするような古書でも・・・

軽い気持ちで言ったのだ。

「後輩に本を買って
 あげたいからお金ちょうだい」


母は烈火のごとく怒った!

ド、正論!!!!

もちろん
返す言葉がなかった。

でも
それを理解したくなかったのだ。

なぜだろう・・・

結局
貯めていたお金でプレゼントした。


母の真意は今でも不明である。

でも
自分でお金を稼ぐようになって
何となく分かった気がしたんだ。


母が僕にお金をくれたのは

僕が母の息子だったから・・・

それが理由かもしれない。

浪人活中・・・

高校時代
僕は劣等生になっていた。

ほぼ同じ学力の
生徒が入学しているのだ。

努力をしなければ、そうなる。

運動神経も相変わらず悪い。

何の取り柄もなかった。


当然、浪人した。

毎日が休日になる。

朝ご飯を食べてまた寝る。

そんなことを続けていると
気力がなくなっていく・・・
  

シドニーオリンピックを
見ている時だけ生きている気がした。

日本を必死で応援する
いう起きる価値があったからだ。


閉幕後
僕は抜け殻になってしまった。

何をして一日を過ごしていたんだろう。

そんな僕に両親は
しっかりとご飯を与えてくれる。

母が邪をひいた

僕は雨の中
ドラッグストアに行く。

風邪薬と
ゼナの一番高いやつを買う。

もちろん親の金で・・・

母の喜ぶ顔を見て安心する。

自分の存在価値を確認できたから。

なんとなく
自分が両親のお荷物に
なっていると感じていた。

両親には
そうは見えて
いなかったかもしれないけど

自宅は居心地の良い場所ではなかった。

堪忍袋の緒がれた!

ついに母はそう言った。

しかも泣きながらだ・・・

そんな母の姿を見て
僕は無性に腹が立ったのだ。

なぜ勉強しないのか?

それを
正当化するためのロジックが
僕の中には確かにあったのだ。

言語化することできないロジックが!

今となって思い出せないほど
くだらないものだったと思う。

でも
それ以降は何も言わなくなった。

二浪して目覚めた!

そして
就職氷河期で
また眠りについた・・・

また喝を入れられた・・・

また再びの!!!

30代半ばの頃

「私と約束しなさい!!」
 
「今年中に彼女の
 ご両親の家に挨拶に行くことを!!」

ヒステリックにそう言う。

「はい、はい、分かりましたよ」

適当な返事する。

もちろん行くわけがない・・・


気がつけば
母の口から「結婚」と
いう言葉が出なくなっていた。

少しほっとする。

「もう娘は結婚しなくていい
 面倒を見てもらえるから・・・」


そんな知人の言葉を母は僕に紹介したのだ。

その境地になったのかな。

り返ると・・・

両親に心配ばかりかけてきた。

なぜ
僕は見捨てられなかったのか?

親子だから・・・

そんな言葉では説明がつかない。

何か大きなものに
包まれている気がした。

時にはそれが鬱陶しく

時にはそれが温かく感じた。

し事だらけ・・・

お母さん。

実は僕・・・婚約したんだよ。

そして、それを解消したんだよ。

黙っていてごめんね。


それではないよ。

僕もお母さんのように
鬱病になってしまったんだ。

今、休職している。

僕はまた眠ってしまったんだよ。

でも
今度は自分で起きてみせるから!

安心してね。 お母さん・・・

作:帰ってきた兼好法師 
Twitter:@Kenkohoshi_R

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