あの絶望感は
思い出したくないですね。

作文が本当に苦手でした。

原稿用紙がなかなか埋まらないのです。

1文字すら出てこない・・・

あのゴールが
見えない作業が心底イヤでした。

だから
作家は超人だと思っていたのです。

だって何百枚も書けるんだもの。

そして
自ら命を絶ってしまう職業だ
という恐ろしい偏見を持っていたのです。

そうではない人の方が
圧倒的に多いのに・・・

読書感想文はだ!

なぜ夏休みに
その宿題が課せられるか
分からないのです。

「読んだ証拠を見せろ!!」

ということなのでしょうか。

強制される読書ほど
つまらないものはないと思うのです。

本に接する機会を作りたいなら

「本屋にいく」「図書館にいく」

それを宿題にすれば
良いのではないでしょうか?

惹かれる本があれば読めばいいし
なければ読まなくていいと思うのです。

本のない人生なんてつまらない。

そう言う人がいます。

確かに僕も本によって
非日常の世界を旅することができました。

でも
世の中には読書をしないでも
人生を楽しんでいる人もいるのです。

本の付き合い方は人それぞれ。

これが正解というものは
多分ないのでしょう。

読書感想文があることが
本を読む障害になってほしくないのです。

好きなような読ませてあげたいのです。

ただ文を書くことが
好きな子もいることも事実です。

なので
読書感想文は
任意にすべきではないでしょうか?

社会に出ても
感想文からげられない!

有名ホテルで
行われる全社員が集まる研修。

社長が一生懸命
つまらない話をしているのです。

僕はそれを
メモしながら聞いていました。

だって
感想文を書かなくてはいけないから。

それをさせないと
話を聞いてもらえないだろうと
思っているのでしょう(笑)。

だったら
聴きたくなるような話をしてよ!

そう思いたくなりますね。

面従腹背で美辞麗句を並びたてる。

なんという不毛な作業・・・

読書感想文で
初の冠!

そんな僕でありましたが

初めて賞状をもらったのが
読書感想文だったのです。

ただの紙一枚なのに
めちゃくちゃ嬉しかった。


「くじらをすきになった潜水艦」
        (大日本図書)

タイトルは覚えている。
内容は全く覚えていません。

確か推薦図書だったと思います。

そのほうが入賞しやすいのでしょうか?

放課後
残って先生から添削指導を受けました。

おやつを
たくさんもらった記憶があります。

でも
イナゴの佃煮を
食べさせられたのにはビックリしましたね。

そのままの形だから
絶対に食べたくありませんでしたが

先生に勧められたら
口に入れるしかありません。

甘くて意外と美味しかったのです。

もう一度
食べたいとは思いませんが(笑)。

完成した感想文を
給食の時間に放送室から披露。

そこで
食べた給食は思い出深いですね。


さて
気になる、みんなの感想は・・・

「うるさかったよ!!!」

作文がきになる!

中学生になると
文を書くのが好きになりました。

理由は分かりません。

僕の感情は気まぐれなのです。


国語の時間。

詩を創作しました。

自信満々で先生に提出。

読んでいる様子をコッソリ見るのです。

首をひねっていました(笑)。

そして
自作の「詩」を
中原中也の作品だよ
って言って父に読ませたのです。

「なんかピンとこねえな・・・」

「それ、俺が書いたから・・・」

すると
しまった!!という
表情をしていたのを覚えています(笑)。

でも
なんか息子を思いやる
気持ちを感じ取ったのも確かです。

文コンクール

中学生だった、ある日。

読売新聞を読んでいたら

『全国小・中学校作文コンクール』

の募集要項が載っていたのです。

文部大臣賞という響きに惹かれました。

自分の作品が教科書に載るのではないか。

自分の顔写真とともに
経歴が紹介されている文。

そんなバカな夢を見たのです。

母に「絶対に賞をとるから!」と宣言。

どんな内容だったか忘れたが
相当な量を書いていたと思います。

書館にて


過去の受賞作が
掲載されている本を見つけました。
 


「なんじゃ、こりゃ~~~」

レベルが違いすぎる!!!

プロの作家が書いたのではないか!
と思う程迫力があったのです。

僕は諦めました。

なのに・・・ぜ???

僕はこれを目指そうとしたのかな?

人間万事塞翁が馬。

作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R

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