小5のある日のこと。

「先生の家に遊びに行こう!」

そう友達と約束したのです。

クラスの他のグループの子たちが
先生の家に入ったと自慢してきたのが
きっかけだったと思います。

不思議なんですよね。

異様にテンションが上がったのです。

先生だって人間です。

どこかで日常生活を
送っているはずなのです。

でも
家にいる先生の姿を
全く想像できなかったのです。

先生の別の一面を見られるかも?

そう思うとワクワクしたのです。

先生の家に着!

確かに
先生の苗字の表札がありました。

インホーンを押したのです。

不在でした・・・(笑)

アポなしの訪問だったので
当然と言えば当然の結果なのです。

なぜか会えると思っていたのです。

だから凹みました・・・

その帰り道でした。

僕たちは
河川敷を自転車で走っていました。

誰かが言ったのです。

「ションベンがしたい・・・」

そこで、みんなで立小便をすることに。

互いに離れた場所で
ミッションを遂行しました。

あれ・・・・???

自分のイチモツを
見て違和感がありました。

違和感の体とは?

これは幻に違いない!

そう思いたかったのです。

僕はそれを引っ張ってみました。

もちろん抜けません。

ショックでした・・・
かなり。

しかも結構な長さだったのです。

まあ
あまり注目する場所では
なかったからかもしれません。


みなさん、どうしたか?

これで大人の体に近づけた!
喜びましたか?

僕はこの事実を
誰にも知られたくありませんでした。

幸いなことに
林間学校という小5の
宿泊イベントが終わっていました。

でも
小6になったら
修学旅行があるのです。

アソコのを剃る!

修学旅行まで、あと1か月。

この毛を隠蔽せねば・・・

そんな焦りが生じました。

オヤジのT字カミソリを使って
剃ってみました。

ダメした。

剃った後が
不自然に青々としているのです。

髭が濃い人(僕もそう)が
剃った後みたいになりました。

こりゃ ダメだ・・・
タオルで隠すしかない!

そう腹を括ったのです。

隠蔽敗す!

ついにその日が来たのです!

僕は脱衣所で周りを見回しました。

誰も生えていない・・・

絶望的な気分になりました。

もしたかしら
ちょっぴり生えてきた人が
いたかもしれません。

でも確認できませんでした。

僕のモノには
鬱蒼と生い茂っているのです。

あの毛が・・・

幸いなことに
僕の変化に気づくものは
いませんでした・・・

が!!!!

湯船に入る時は
タオルをとらなくていけません。

その瞬間、視線を感じたのです。

一人の生徒が
僕の茂みを見て呆然としました。

し、しまった・・・・

学校のトイレで
大便をしているのを見られた
そんな気分でした。

「お前、チ〇毛
 生えているんだって!!!」

そう、からかわれてしまうか・・・

見られたのは彼一人。

たった一人でも
噂は広まってしまうだろう・・・

僕の未来は真っ暗だったのです。

あそこに毛が生えただけで。

でも、その心配は杞憂でした。

目撃者の家にびに行く

彼の弟が僕に言いました。

「チ〇毛、生えているの?」

僕は激しく動揺し
何も答えることができませんでした。

その一言で全てを察したのです。

彼は自分が目にしたものを
家族に詳細に報告していたのだと!

それほどの
大ニュースだったのでしょう(笑)。

「お前、変なこと言うな!」

その弟は
焦った兄に叱られていましたね。

初めて見た体の

不思議なことに
自分のワキ毛を初めて
発見したことは覚えていないのです。
多分、中学生の時だと思いますが・・・

あの事件の後
変声期などの大人の体への
様々な変化が見られていたのに。

チ〇毛が生えた時の
ような衝撃はなかったのです。

それが初めての
変化だったかもしれませんね。

大人に近づくことに
なぜか恐怖を感じていたのです。

いつもまで子どものままでいたい。

そんな感情が
僕にはあったのかもしれません。

作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R

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