
食材を買いに行く。
これから買い物カゴに
入っていくものが何か?
当然分かる。
だって
一人で買い物をしているだから。
幼い頃は
そうではなかった・・・
母の後ろで
ショッピングカートを押す。
これから
買い物カゴに何が入っていくか
分からない・・・
(今日は魚料理か・・・)
ガッカリする。
僕は
母とショッピングカートを残し
いつも脱走する!
目指すは
もちろんお菓子コーナー!

おまけ付きのそれに心躍る。
箱にあけられた小さな丸い穴!
そこに
自分が欲しい
おまけの番号を見つけた時の歓喜!
そして
母を探しに行く。
狭いスーパーなのに
時々見つからないことがあった・・・
少しだけ不安になる。
(お母さん、発見!!!)
そして
それを買い物カゴに入れるスリル。
受け入れられるか拒絶されるか・・・
「昨日、買ったばかりでしょ!」
母は僕に我慢することを教えてくれた。
でも
ビックリマンチョコだけは
いつもO.K.だったような記憶がある。
売り切れであることが
多かったからかな???
透明フィルム
「この商品は安全です」
そんな文言が書かれた
透明なフィルムがお菓子に
包装されるようになった。
グリコ・森永事件以降。
毒入りお菓子があるかも・・・

でも
僕はそんなに危機感を
持っていかなったように感じる。
開けるのが面倒になったなあ・・・
そのくらいかな???
今までは当たり前ように
お菓子たちはフィルムで包装されいる。
でも
僕が子ども頃は
そうではなかったのだった。
あの日が懐かしい
一人暮らしだと
ショッピングカートを押すことがない。
同棲していた頃
彼女と食材を買いにスーパーに行く。
ショッピングカートを押した。
何も買うかは
彼女のみぞ知る・・・
僕はその後ろをついていくだけ。
それでも幸せに気分になれた。
今でも時々
一人でお菓子コーナーに行く。
子どもの頃は
欲しい商品だらけだったのに。
あのトキメキはもうない。
それが
大人になるということなのかな?
作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R
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