
天狗になる条件
①何かの分野で成功すること。
②その結果、調子に乗ること。
世間一般的には
この二つが条件だと思います。

僕が最初に『物書き』を
目指したのは大学四年生の頃。
就職活動が上手くいかず
作家になって大成功を収める
そんな夢を追いたくなったのです。
そうだ!
就活中のエピソードを書いてみよう!!
そう思いました。
(本として出版すれば
かなり売れるはずだ!!!)
(作家になれるぞ〜)
不思議なことに
妙な自信があったのです。
これまで日本で一番売れた本は
「窓際のトットちゃん」なのか・・・
僕の本はそれを上回ることができるだろう。
全員が面白いと思うだろう。

根拠なき自信。
天狗条件①を満たしていないのに。
勘違いのキッカケ
それは
ボランティア活動の
会報誌を作ったことかもしれません。
文がどんどん降ってくる!!!
そんな感覚を覚えたのです。
でも
この時は作家になりたいなんて
微塵も思っていませんでした。
ただただ書くことが楽しかった。
何かに憑りつかれたように
夢中で創作しました。
活動員の一人に言われたのです。
「俺の友達に見せたら
『めちゃくちゃ面白いじゃん!
書いた人に会いたい』って言われたよ」
僕には文才があるかも・・・
そう錯覚してしまったのです。
作家を目指したのは
現実逃避だったと思うのです。
もう
就職活動する気力がなかったから。
でも・・・
プロになることを
意識したら苦しくなりました。
全然書けなくなりました。そして
ある作家の言葉に・・・
少し動揺しました。
「40を超えないと良いものは書けない」
(40じゃ遅過ぎるよ〜)
10、20代で芥川賞をとった人もいるし。
でも
実際は当時付き合っていた彼女に
「作家になんて
なれるわけないじゃん!!」
と言われ心が折れたのでした。

ブログを始めよう!
作家にはなれず
僕は塾に就職しました。
でも
転職したことが失敗でした。
その会社に合わず
うつ病になり休職したのです。
悪いことばかりではありません。
不思議なことに
もう一度書きたいという
意欲が湧いてきたのです。
僕が小説を諦めたのはゴールが
全然見えなかったことが挙げらます。
だから今度はブログにしたのです。
あの作家の言った通りでした。
40歳を過ぎると
確かに経験が増えてきます。
自分の人生を切り売りすることで
人々を喜ばせることができるのではないか。
いや
それだけではないと思うのです。
自分の承認欲求を
満たしたかったのかもしれません。
ブログ開設時の苦しみ
初めは全然閲覧者がいない。
そう覚悟するべきと
ネットに書いてありました。
だから
苦しみに耐えなくてはいけない。
本当にそうでした。
(誰〜も見やしない・・・)
でも希望はあったのです。
一人でも見てくれれば
僕のブログの素晴らしさが
分かってもらえるはず。
(誰でもいいから、見てくれ〜)
そう願っていました。
やがて一週間に一人くらい
訪問者が現れるようになりました。
でも
見てくれるのは1ページのみ。
次こそは!と思うけど。
やはりダメだった・・・
当たり前だけど
自分が面白いと思っているものが
他人が面白いと思うとは限らないのです。
人間万事塞翁が馬
同棲、同棲解消
退職、転職、婚約
婚約破棄、うつ病で休職
そして復職。
自分の人生がこんなにも
波乱万丈になるとは思いませんでした。
だから
他人も興味を持ってくれるだろう。
そう思っていました。
他人の不幸は蜜の味と言いますし。
でも僕の人生に興味を
持つ人なんているわけないのです。
そんなことさえ
分かっていなかったのです。
いや頭では分かっていました。でも
(僕が書くのは特別なんだ。
みんなに受け入れられるはず!!)
そう信じ続けていたのです。
多分、作家を目指しいる人は
自分が書くものが一番面白い!
そう思っているでしょう。
でも、そんな気概がなければ
成功は掴めないのかもしれません。
情けない嫉妬!

世の中で売れている本を読む。
なんでこんなのが売れるの?
そう激しく憤ることがあります。
ムダな怒り。
一度、作品を世に出したら
評価を下すのは読者であって
僕ではないのです。
やっと最近気づき始めたのです。
もちろん
自分が書きたいものを
書いて成功する人もいます。
僕はそういうタイプでありませんでした。
だから
Twitterを始めた!

すでにアカウントはありました。
でもツイートは
一切していなかったのです。
ツイート0。
コイツは一体何者なんだ???

注目が集まるに違いない。
そんなバカなことを考えていました。
自分のツイッターの
アカウントを多くの人に
知ってもらうためフォローする。
でも
ブロックされることがよくありました。

そりゃそうですよね。
ツイート0の
アカウントは怪しい存在なのです。
そして
ツイートしなかった、もう一つの理由。
批判が怖かった・・・

自分の筆力に絶大なる
自信を持っていたにもかかわらず・・・
作家を目指していた時
結局作品は一つも完成しませんでした。
完成させるのが怖かったのです。
評価されなかったらどうしよう・・・
もしそうなった場合
再び立ち上がる自信がありませんでした。
僕の自信は
所詮、その程度のものだったのです。
やっと
批判と向き合う覚悟が出来ました。
だからツイートしよう決めたのです。
僕のブログを
読みたくなるようツイートしよう。
どういうものを読者が求めているのか
そのヒントが得られるかもしれない。
だから週一のペースで
記事をTwitterで紹介していきました。
でも
どの記事にしようか
悩んでしまうことが多くなりました。
他人に読んでもらえる
レベルではないことに気づきました。
アドセンスよりも
面白い文章を書くセンスが欲しい!
最初は
ブログでお金儲けができたら・・・
そんな願望が確かにありました。
ブログを開設するにあたり
色んな人の投稿記事を拝読しました。
広告がある記事は読みにくい・・・
僕はそう感じてしまったのです。
ブログと言えども一つの芸術作品。
自称物書きと言えども
矜持があるのです。
自分の予期せぬものが
記事の中に挿入されることが
どうしても許せないのです。
Twitterを含めて
色んなこだわりを捨ててきたけど
これだけは譲れません。
もちろん
これは僕の価値基準に過ぎません。
今のところの・・・(笑)
諦めるのは、まだ早い!
ブログを初めて1年半。
さすがに
閲覧者がゼロの日はなくなりました。
それでも1日10人にも満たないのです。
成功には程遠い・・・
でも続けようと思います。
時々30人くらいの訪問者がいます。
稀に数十ページも読んでくれる人がいます。
めちゃくちゃ嬉しくなるのです。
復職して記事を更新する
スピードはかなり遅くなってしまったけど。
よく考えてみれば
100万部のメガヒットした本でも
日本国民の100人に1人しか買っていない。
10万部なら
1000に1人しか買っていないのだ!!!!
かなり乱暴な計算だけど。(笑)
もっと僕の作品に
触れる人が増えると、もしかたら・・・
まだ諦めるのは早いような気がするのです。
作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R
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