婚約者のすっぴんを
僕は初めて見た気がする。

恐らく泣き腫らしたのだろう。
両親と大喧嘩して・・・

原因はもちろん
僕と婚約したこと。

でも
その顔は
相変わらず美しかった・・・

の条件とは?

ミッション

一生暮らしていけるような生活プランを提示せよ!



そんなの、無理だよ・・・

一寸先は闇。
何が起きるか分からないのに・・・

何歳まで生きるか
お互い分からないのに・・・

先方は僕が彼女より
早く死ぬと思っているらしい。

そりゃそうだ。
10歳以上も離れているのだからね。

だからこそ
大事な娘を嫁がせるのに
不安になるのは当然の心理。


でも僕には分からなかった。

何を示せば
彼女のご両親は納得してくれるのか?

彼女の収に・・・

それでも二人で考えた。
将来設計を・・・

互いの資産状況を公開した。


(こんなにもらっているの・・・)

もちろん
僕には及ばないが、迫る額だった。

ということは彼女は

(こんなに少ないの・・・)

と感じたのかもしれない。

保険に加入!

僕が大金持ちになるしか道はない。

でも
今すぐなれるものではない。

だから死亡保険に入った。

少しでも誠意を示したかったのだ。
それ以外の方策が思いつかなかった。

僕はこの時点で
ミッションクリアを諦めた。

でも結婚を諦めたわけではなかった。

長期戦を覚悟した。

彼女の

「年をとると
 教えられなくけど大丈夫なの?」


そんなことを聞かれた。

「うちの塾は
 歳をとっても教えられるよ!」

そう答えた。

でも彼女の真意を
掴み損ねてしまったことに
この時は気が付けなかった。

「教えられる」=現場にいる

彼女の認識は
現場にいる=出世していない
だったのだ。

僕に上昇志向がない
そう判断されてしまった。

婚約解消が決定的になった時
その理由して挙げられたけど・・・

そんなの分かるわけがないじゃんよ!


もちろん
僕に上昇志向なんてなかった。

仕事はラクな方がいい!!
給料が少なくても・・・

平凡に生きられれば
それで大満足だった。

彼女の価

以前
彼女を失望させたことがある。

デート中
僕は職場の小さなスキャンダルばかりを
話していた。

笑って彼女は聞いていたが
その後、別れを切り出された。

僕が仕事に前向きに
取り組んでいないことに
ショックを受けたと言われた。

彼女は
無給で休日出勤しても
何とも思わないタイプだった。

それだけ
自分の仕事に誇りを持っていた。

僕にそんなもの
カケラもなかった。

でも
そうではないことを
必死にアピールして(自分を偽り)
彼氏の地位を維持した。

価値観のズレが
少しずつ表面化していく。

でも
あまり意識できていなかった。
この時は・・・

彼女の衝の一言!

「ごめん、結婚できないかも・・・」

予想だにしない、彼女の言葉・・・

(君は・・・
 僕との結婚を諦めてしまったのか・・・)


長い闘いになるとは思ったが

彼女とともにゴールを目指そう!
そう思っていた。

何が起こったのか分からなかった。

いや分かっているのだ!
彼女が結婚を諦めたのだ!!

「もう一度
 プロポーズするしかないね・・・」

そう絞り出すように言うのがやっとだった。

「ちょっと寝かせて・・・」

そう言うと
彼女は僕のベッドに潜り込んだ。

僕はうすればいいの?

録画していたお笑い番組を見た。

笑った。
思い切りとはいかなったけど。

でも笑えた。

もう笑うしかなかった・・・

「さっき
 笑っていたでしょ・・・」

起きてきた彼女が
信じられないという目つきで
僕を睨んでいた!

(今の僕の心情
 君に絶対分かるまい!!!)

そう心の中で
激しく彼女を非難したのだった。

第一四一段

作:帰ってきた兼好法師 
Twitter:@Kenkohoshi_R

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