
クラスは2つ派閥に分かれる。
土曜の夜8時、何を見るかで!
「8時だョ!全員集合」
「オレたちひょうきん族」
僕は
最後まで全員集合派だった!
TVはオヤジのもの
父がTVの所有者であると同時に
どの番組を見るかの決定権を握っていた!
一人暮らしをしたいと
いう願望はそんなに強くなかったが
TVを自分のものにするために
それをしたいなという想いはあった。
くだらないことやってんなあ・・・
と苦虫を嚙み潰したような
表情をしながら呟くも
父は『全員集合』を見ることを
なぜか黙認してくれた。
ブラウン管を知っていますか?

液晶TVではなくブラウン管TV。
当時のTVには厚みがあり
箱型だった・・・
インチ数が大きくなる程
TVは奥行きが長くなる。
わが家は14インチだった。
パパが社長の友人はこう言う。

29インチ!
天文学的数値だった。
映画館のスクリーンと
同じような大きさではないか!
そんなとんちんかんな想像を
当時の僕はしていた・・・
薄型TVの衝撃!
確か小学生の時か?
こんなニュースがやっていた。
そこには
壁に掛けられているTVがあった。

将来
TVはこんなに薄くなるんです!
アナウンサーはそう言っていた。
そんなの
遠い未来の話と思っていた・・・
でも
今は薄型TVしかない!
そして32インチが普通サイズ。
こんな時代が来るとは。
ほんとに将来のことは予測できない。
TV番組がつまらない・・・
そう言われるようになって久しい。
僕が子ども頃
TVは憧れの世界だった・・・
いろんな番組を
夢中になって見ていた。
友人との会話はTVが中心だった。
TVの中で
行われていることが時代の最先端
と思っていた。
その中に
入りたいと多くの人が思っていた。
現場ではどうなんだろう・・・
でも
知ることはできない。
まさに
TVはブラックボックスだったのだ!
その一員になったかのような錯覚を
僕は求めた。
暴露話におけるピー音。
その場にいるような
感覚を得ることができた
・・・気がした。
不思議なことに。
なので
当時は全く気にならなかった。
スクープとは無縁のTV

TVって報道機関なのかな?
TVって取材する気があるのかな?
誇りがあるのかな?
だって
番組で新聞記事を
当たり前のように棒読みしている。
巨悪に立ち向かうのがマスコミでしょ・・・
なんで
既に弱っている
巨悪としか戦わないの?
みんながバッシングし始めてから
それに乗っかるのがTV・・・
常に
世間の空気に迎合しようとする。
これじゃ
戦時中の報道機関と変わらないじゃん!
先陣きって戦ってよ!
TV放送のデジタル化

それが大きな話題だった。
僕が就職活動していた頃は・・・
テレビは
多チャンネルの時代に突入し
大きな変化が起こると言われていた!
でも
そこで想定されていたのは
数えることのできる
チャンネル数だった思う。
でも今は・・・
YouTubeにより
個人で番組を制作し全世界に発信できる!
もう数えることなんて不可能。
こんな現実が来るなんて・・・
誰もが簡単に
ブラックボックスの中に
入れるようになってしまったのだ!
もう
TVは憧れの世界ではない!
それをTV関係者は受け止めて欲しい。
内輪だけで
盛り上がっているTVに
視聴者が冷めきっているんです!

こりゃ
言ったらアカンやつや!
と暴露話を耳打ちされた芸能人。
だったら
その耳打ちのシーンも放送しないでよ!
モヤモヤするだけなんです。
なんで
そんなことが分からないのですか!
番宣に辟易する!
ある番組がスタートする!
すると
その出演者たちを1日中見る。
でも番宣で
その新番組を見たいと
思ったことが僕はない!
いつまで古い手法に拘っているの?
SNSがこれだけ発達している昨今。
面白ければ
勝手に人々が拡散してくれるよ。
カメラを止めるな!のようにね。
余計な情報が本当に多いんだよ。
何で放送前に
制作秘話が紹介されるの?
何で
SNSで主人公と敵役が
衣装を着たまま仲良く写っているの?
作品に
没入できない状況を作るのが
・・・本当にウマい。
上岡龍太郎さんはスゴイ!
クダらなくて面白い番組を
作ってくれていたプロデューサー。
TVコメンテーターとしての彼を見る。
恐ろしく古く
つまらないコメントばかりを連発!!!
一世を風靡したお笑い芸人。
もはや忖度笑いしかとれない。
悲しくなる・・・
引き際って本当に大切ですね~
僕はまだ半世紀も生きてない。
それでも
世が無常であることを痛感するのだ。
裸の王様のTV

TVは王様だ
という意識が抜けていないです。
かつて
TVに出るのは恥だ
と言われた時代があった。
その当時は映画が王様だったのだ。
TVがその座を奪ったのだ!
TVは
生まれながらの王様ではなかったのです。
そして今や
裸の王様になってしまったのです。
次の王位を狙うものが
既に現れているのに気づいていない・・・
いや気づいているはずだ!
でも
古い経営陣には
それに対抗できる
アイデアを出すことができない!
堀江貴文さんの先見性

僕は時々、思ってしまう。
あの時
あのTV局が
堀江さんに買収されていたら
と・・・
TVとネットの融合
と彼は主張していた。
はあ何言っての?
と呆れていた
当時の自分が恥ずかしい・・・
彼に見えていた姿が
その時の僕には全く見えなかった。
むろん
その後、彼は逮捕されてしまったから
僕の想像は意味がない・・・
でも
彼が刑務所に入らなかったら
あのTV局の社員が
彼をトップとして迎えていたら
今の凋落はなかったかも・・・
そう考えてしまうのです。
もはや視聴率に価値なし
リアルタイムでの
数値にどれだけの価値があるのですか?
リアルタイムでの放送は
スポーツやニュースしか意味がありません。
YouTubeに象徴されるように
これからは絶対に視聴数(再生数)に
重きが置かれるようになるはずですよ!
なぜか?
これからは
ネット配信がメインになるからです!
5Gの時代ですよ。
TVは
amazonやNetflixに勝てるでしょうか?
TVでは
できないことが多いと嘆く制作者。
だったら
放送免許を返上しよう!

電波を使って
放送するメリットありますか?
ネット配信をメインにしましょうよ!
国が本格的な規制をかける前にね。
放送法に縛れない
自由な番組制作ができるはずです!
早いもん勝ちだと思いますよ!
TVは冒険してる?

おじいちゃんが
経営陣にいるとダメです!
あなたたちは
退廃したオールドタイプなのです。
あなた方が考える冒険は
所詮
ツアーカイド付きの日帰り旅行!
どこかで見たことがあるんです。
あの名物番組を手掛けた
伝説のプロデューサーと
トレンディドラマの脚本家が
タッグを組む!
そんなの
宣伝文句にはなりませんよ。
古さの象徴です!
20・30代の
ニュータイプに番組を作らせて下さい。
今までにない発想が必要なのです。
レコーダーは無用の長物に
電器メーカーさんへ
レコーダーを開発しても
もう利益は出せないと思いますよ!
ネット配信がメインになるので
番組を録画するという発想はなくなると
僕は思ってしまうのです。
ネット配信に対応できる
周辺機器の開発に注力した方が良いのでは・・・
そんな
いい加減をことを考えてしまいました。
第五二段
作:帰ってきた兼好法師
Twitter:@Kenkohoshi_R